目に見えないミクロの世界ですが、ウイルスと細菌の間には大人と小石ほどの圧倒的なサイズ差が存在します。
細菌の大きさはおおむね1〜10マイクロメートル(μm:1ミリの1000分の1)程度です。これは一般的な理科の実験室にある「光学顕微鏡」を使えば、その姿をはっきりと観察できるレベルの大きさです。医療用の不織布マスクの繊維の隙間(数マイクロメートル)でも、ある程度トラップすることができます。
一方のウイルスは20〜300ナノメートル(nm:1マイクロメートルのさらに1000分の1)という極小サイズです。細菌と比較すると約10分の1から100分の1以下の小ささであり、通常の光学顕微鏡では観察不可能で、観察には特殊な「電子顕微鏡」が欠かせません。
身近なたとえを用いるなら、細菌を「東京ドームのグラウンド」とするなら、ウイルスはそこに置かれた「サッカーボールやピンポン球」に相当します。この圧倒的なサイズの違いが、マスクの捕集効率やフィルターの規格を考える上でも重要な指標となっています。