1日約6時間に及ぶ本場所中継は、十両幕内解説担当の綿密なタイムスケジュールによって支えられています。幕下下位から十両の取組が中継される前半パートでは、将来を嘱望される若手親方や育成に情熱を注ぐ部屋付き親方が登場し、未来のスター力士たちの特徴や部屋での稽古ぶりを丁寧に解説します。
そして16時頃から始まる幕内の時間帯になると、満員御礼の館内の熱気に合わせてメイン解説陣が登壇。取組の格や懸賞金の数、優勝争いのプレッシャーといった要素を織り交ぜながら、一気にボルテージを引き上げていきます。
また、視覚情報のないラジオ大相撲解説には、テレビ中継とは異なる高度な職人芸が存在します。力士がまわしを取る音、土俵を叩く足音、館内のざわめきを拾い上げ、的確な言葉で情景を描写するラジオ解説者の語り口は、耳で聴くだけで土俵の緊張感が鮮明に浮かび上がると、根強い愛好家に支持されています。