ネット上の裏ワザ情報を鵜呑みにして誤った薬剤や方法を用いると、給湯器の故障や配管の腐食を招き、数十万円規模の修理費用が発生することがあります。
最も危険な誤解は「塩素系漂白剤(カビキラーやハイター)を浴槽に流して追い焚きする」という行為です。塩素系漂白剤は殺菌力に優れるものの、給湯器内部の熱交換器(銅やステンレス製)やゴムパッキンを激しく腐食・劣化させます。配管のピンホール(微小な穴あきによる水漏れ)を引き起こす致命的な原因となるため、絶対に追い焚き配管内へ循環させてはいけません。
また、重曹とクエン酸を混ぜて発生する泡は単なる無害な二酸化炭素(炭酸ガス)であり、発泡の物理的振動で軽微な汚れを浮かせる効果はあるものの、強力な殺菌力やタンパク質分解力はありません。「重曹とクエン酸だけで配管のレジオネラ菌が死滅する」というのは科学的根拠を欠いた誤解です。除菌を主目的とする場合は、必ず過炭酸ナトリウム(酸素系)か専門の除菌洗浄剤を選択する必要があります。