セスジスズメ幼虫に毒はある?黒いトゲの真相と被害を防ぐ駆除法

セスジスズメ幼虫に毒はある?黒いトゲの真相と被害を防ぐ駆除法

セスジスズメ幼虫に毒はある?黒いトゲの真相と被害を防ぐ駆除法について知っておくべき 注意点を分かりやすく解説いたします。

結論から申し上げますと、セスジスズメの幼虫に毒性は一切ありません。スズメガ科に属する蛾の幼虫全般において、人を刺して毒を注入するような有毒種は日本国内に存在しないことが昆虫学界の定説となっています。

それにもかかわらず、「触ると危険」「刺されたら腫れ上がる」という噂が根強く囁かれる最大の理由は、その禍々しい外見と威嚇行動にあります。幼虫のお尻に生えているアンテナのようなトゲは「尾角(びかく)」と呼ばれる器官です。危険を察知すると、この尾角を前後左右にピコピコと激しく振り動かし、体を大きく反らせて天敵を威嚇します。

この尾角は非常に柔らかい肉質の突起に過ぎず、皮膚を突き破るような硬さや鋭利さはありません。毒腺も存在しないため、物理的に「刺して毒を注入する」ことは不可能です。つまり、あの攻撃的なフォルムは、鳥類などの外敵から身を守るために進化した高度な「ハッタリ(ベイツ型擬態)」に他なりません。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。