長年、男子の夢といえばプロスポーツ選手や警察官、女子であればケーキ屋や看護師が不動のトップを占めていた。しかし、最新の動向ではその勢力図が完全に塗り替えられつつある。特に注目すべきは、プログラマーやシステムエンジニアといったIT・情報通信産業に分類される職種が、伝統的な人気職種を抑えてトップ争いの常連へと躍り出た点だ。
背景にあるのは、幼少期からのデジタル端末への密着だ。小学校での一人一台端末の導入により、子どもにとってITは特殊なスキルではなく、日常の道具となった。ゲームを作る側、仕組みを動かす側への関心が高まり、モノづくりへの欲求がデジタル領域へと移行している。かつての大工や職人に向けられていた憧れの眼差しが、今やコードを書く技術者へと向けられているのだ。