過去に発生したマンション殺人事件の一覧や裁判記録を検証すると、集合住宅で起きる惨劇にはいくつかの共通パターンが存在します。知人・交際相手との金銭トラブルや痴情のもつれによる侵入殺人、デリバリー業者や点検業者を装った強盗致死、そして隣人トラブルのこじれによる突発的犯行です。
さらに事件と並んで社会問題化しているのが、ベランダや共用廊下からの転落事案です。マンションの転落事故の原因としては、幼児のバルコニー手すり乗り越えや踏み台の放置といった不慮の事故がある一方、自暴自棄になった住人による自死事案も後を絶ちません。仮にマンションからの飛び降りによる損害賠償問題へと発展した場合、階下の共用部破損や風評被害に伴う損害額は数千万円規模に達し、遺族や連帯保証人に重い法的責任が課されるケースが相次いでいます。