子どもが一生懸命作った作品を見たとき、思わず「上手だね!」「きれい!」と褒めてしまいがちだが、幼児心理学の知見では、こうした評価型の言葉がかえって子どもの探求心を狭めてしまうリスクが指摘されている。「上手」という基準を与えてしまうと、子どもは「大人が喜ぶ正解」を探すようになり、自由な発想を躊躇するようになるからだ。
真に子どもの自己肯定感を高めるのは、成果ではなく「プロセス」と「事実」に光を当てる声かけだ。「赤と青が混ざって面白い色になったね」「力いっぱい力強くトントンできたね」といった描写的アプローチが効果的だ。さらに、「ここはどうやって作ったの?」と問いかけることで、子どもは自らの意思や工夫を言葉にしようと試み、表現意欲が内側から湧き上がってくる。