インターネット上の健康相談掲示板やSNSでは、足の皮剥けや水疱に対して市販薬を自己流で使った結果、事態を深刻化させてしまった生々しい失敗談が後を絶ちません。
「足の指に小さな粒々ができて痒かったので、ドラッグストアで一番高い水虫薬を買って毎日塗り込んだ。ところが3日目から火傷のような激痛と腫れに見舞われ、歩くことすらできなくなって皮膚科へ駆け込んだら『典型的な汗疱に強い抗真菌薬を塗ったことによる重度の接触皮膚炎(かぶれ)』と診断された」という告白は、決して稀なケースではありません。
市販の水虫薬(抗真菌薬)には、白癬菌を殺菌する主成分だけでなく、爽快感を出すためのアルコール(エタノール)やメントール、局所麻酔成分などが複数配合されている製品が多く存在します。すでにバリア機能が崩壊して炎症を起こしている汗疱の肌にこれらを塗りつぶすと、強烈な化学的刺激によって接触皮膚炎を誘発し、皮膚のびらんや腫脹を招く原因となります。
さらに、多くの人がやってしまいがちなのが「水疱を針やつめきりでプチプチと潰す行為」です。SNS上では「潰して中の水を出し切ったら治った」という誤った体験談も見受けられますが、これは極めて危険です。水疱の蓋となっている角質を無理に破ると、そこから黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入し、蜂窩織炎(ほうかしきえん)やリンパ管炎といった重篤な細菌感染症へ発展するリスクがあります。汗疱を潰す行為は悪化と二次感染の引き金になるため、絶対に避けるべきです。