この過酷な闘病生活を最も近くで支え続けたのが、母・美由紀さんでした。幼児教育に長年携わってきた美由紀さんは、娘が精神的に打ちのめされそうな時も決して取り乱すことなく、常に前向きな言葉をかけ続けました。
入院中、抗がん剤の副作用で食欲が完全に落ちてしまった池江選手のために、喉を通りやすい栄養バランスの整った手料理を毎日病室へ届け続けました。また、治療の苦痛から弱音を吐いてしまった際にも、感情を受け止めつつ「必ずまた泳げる日が来る」と娘の可能性を信じ抜く姿勢を崩しませんでした。
退院後のリハビリ期においても、焦る気持ちを巧みにコントロールしながら、一歩一歩基礎体力を取り戻すプログラムを家庭環境からサポート。池江選手自身も「母の存在がなければ、この過酷な治療を最後まで耐え抜くことはできなかった」と深く感謝を述べています。