激動する市場環境の中で、各グループが描く生存戦略の彩りは濃い。かつて創業者の山田昇氏が圧倒的なロードサイド出店で業界を席巻したヤマダHDは、家電にとどまらず家具やリフォーム、住宅ローンまでを包括する「暮らしまるごと」提案への舵切りを加速させた。郊外型の巨大店舗を生活総合拠点へと再定義する動きだ。
一方で都市型ターミナル駅前に巨大旗艦店を構えるヨドバシカメラやビックカメラは、圧倒的な立地の利便性と物流インフラの高度化で他を圧倒する。地域密着型のエディオンは丁寧なアフターサービスとリフォーム需要を取り込み、根強い支持層を維持する。家電量販店業界の勢力図は、単なる店舗数の拡大競争から、利便性・サービス・住空間の提案力という多次元の戦いへと進化している。