ストロング缶がここまで厳しい視線に晒されるようになった本質は、製品の設計に潜む「純アルコール量の過剰摂取リスク」にあります。一般的な500ml缶(度数9%)1本に含まれる純アルコール量は約36g。これはビール中瓶(500ml・度数5%)約1.8本分、テキーラのショット約3.5杯分に匹敵する数値です。
さらに問題視されたのが、悪酔いを引き起こしやすい飲み口の設計でした。人工甘味料や強い果汁フレーバー、炭酸の爽快感によってアルコール特有のキツい刺激や苦味が巧みにマスキングされています。その結果、ジュース感覚で急ピッチに飲み干してしまい、血中アルコール濃度が急激に跳ね上がります。肝臓での代謝スピードを大幅に超えたアルコールが全身を巡ることで、激しい二日酔いや急性アルコール中毒、内臓への深刻な負荷といった体への悪影響が生じやすくなるわけです。