捜査の焦点の一つが、当日のオペを担当した執刀医師の臨床経験と技術力だ。関係者の証言によると、当該医師は形成外科の十分な研修期間を経ずに美容外科の世界へ転身しており、高度な麻酔管理や術中トラブルの回避ノウハウが乏しかったとされる。
脂肪吸引は、血管損傷や麻酔薬の中毒反応といった重大なリスクを常に孕む。現場では麻酔科医が同席せず、執刀医師が麻酔投与と手術操作を単独で兼任していた可能性が指摘されている。過信と確認不足が招いた判断ミスが、救えるはずだった命を死へと追いやったのではないかという疑問が深まる。