メディアやSNSでも、このアク抜きのイノベーションは大きな注目を集めている。長年親しまれてきたNHK『きょうの料理』の特集や、レシピ共有プラットフォームのクックパッドの投稿欄でも、根元に十字の切れ目を入れて蒸し時間を短縮する裏ワザや、カットするタイミングの工夫が盛んに議論されている。
多くの料理研究家が口を揃えて指摘するのは、「茹でたり蒸したりする前に細かく刻まないこと」だ。断面が増えるほど、そこからシュウ酸とともに栄養分と旨味成分(グルタミン酸など)が流出してしまう。根元から丸ごと加熱し、冷水でアクを切った後に初めて絞って切り分ける。この順番を守るだけで、出来上がりの風味が劇的に変化する。