北海道留萌市に生まれ、旭川市で育った森田公一は、日本大学芸術学部で本格的に音楽を学びました。若き日はジャズやポップスに傾倒しつつ、作編曲家としての才能を開花させていきます。作詞家・阿久悠との運命的な出会いが、彼の音楽キャリアを大きく跳ね上げました。
1972年、和田アキ子に提供した「あの鐘を鳴らすのはあなた」が記録的な名曲となり、第14回日本レコード大賞作曲賞を受賞。ゴスペルの重厚さと日本の歌謡曲が見事に融合したこの壮大なバラードは、現在も日本の国民的アンセムとして歌い継がれています。
哀愁を帯びながらも誰もが口ずさめるキャッチーなメロディラインは、当時の日本人が求めていた「大衆の心象風景」を完璧に捉えていました。単なるヒットメイカーにとどまらず、歌謡曲を芸術の域まで押し上げた立役者として、その名は音楽史に刻まれています。