現在、皇居内に現存する門の中でも、宮内庁庁舎の正面至近に位置する坂下門は、行政的・警備的に極めて重要なポジションを担っています。皇居の一般参観者や観光客が日常的に出入りできる大手門や桔梗門(参観受付時)とは異なり、坂下門は宮内庁関係者、公用車、許可を受けた出入り業者専用のゲートとして機能しています。
皇居を取り囲む濠(西蛤濠や蛤濠)を眼前に控えたこのエリアには、皇宮警察本部の護衛官や警視庁警備部の警察官が常時配置されており、厳格な入出門管理が行われています。かつて西の丸の「坂の下」に位置していたことからその名が付けられた坂下門は、まさに現代の宮廷機能の表玄関として機能し続けています。