実務が大規模化すると、同一ファイル内のシート間だけでなく、「各営業担当者が持つ別々のエクセルファイル(別ブック)」を集計したいという複数ブック串刺し集計の要求が生じます。
しかし、エクセル関数を用いて別ブックを「=[Book1.xlsx]Sheet1!A1+[Book2.xlsx]Sheet1!A1...」と直接リンクさせる運用は絶対に推奨できません。ファイルパスの変更によるリンク切れ(#REF!)、ファイルを開くたびに表示される「セキュリティの警告」「ブックの更新ダイアログ」、さらには計算処理の極端な遅延など、運用崩壊を招くリスクが極めて高いためです。
複数ブック集計は「Power Query」への移行が鉄則
複数ファイルを串刺し集計したい場合は、関数ではなくExcel標準機能の「Power Query(パワークエリ)」を使用するのが2026年の鉄則です。
- 指定した特定のフォルダー内にエクセルファイルを保存するだけで、フォルダー内の全ファイルを自動走査して一括統合。
- 各ファイルの列の並び順が多少異なっていても、見出し名(ヘッダー)を認識して自動マージ。
- 元データが何万行あっても、集計結果のみをシートに出力するためエクセルファイルが肥大化しない。
「データ」タブの「データの取得」→「フォルダーから」を選択するだけで初期設定が可能です。関数でのブック間串刺しに限界を感じている現場は、速やかにPower Queryベースの集計フローへ切り替えるべきです。