「ののぐらむ」という名称を初めて耳にしたとき、海外発祥の最新ゲームだと思う方も少なくありません。しかし、その起源は1988年にグラフィックデザイナーの窓野のん氏が考案した「窓野グラフィック(ののぐらむ)」に遡ります。ほぼ同時期にパズル作家の西尾徹也氏が同様のパズルを発表し、日本のパズル雑誌で爆発的な人気を博しました。
ネット上やゲームストアでは多様な名前で呼ばれていますが、基本的なルールと盤面の仕組みはすべて同じです。名称の違いは、主に商標権や掲載メディアのブランド名に由来しています。
たとえば「ピクロス(Picross)」は任天堂の登録商標(Picture Crosswordの略)であり、同社のゲーム機向けタイトルで広く定着しました。一方、雑誌出版界では「お絵かきロジック(世界文化社)」や「イラストロジック(日本文芸社)」といった呼称が長年親しまれています。海外展開される際に考案者の名を取って「Nonogram」と名付けられ、グローバル基準の一般名称として定着したものが、現在アプリストアなどで見かける「ノノグラム(ののぐらむ)」です。
つまり、どの名称であっても「行と列に記載された数字を手がかりに、指定されたマスを連続して塗りつぶす絵解きロジックパズル」である点に一切の違いはありません。