コミュニティフォーラムやSNSの告発投稿、情報セキュリティ相談窓口には、無料VPNアプリに起因するトラブル事例が数多く寄せられています。
事例1:SNSアカウントの不正ログインとパスワード流出
「無料VPNをオンにしたまま普段通りインスタグラムやX(旧Twitter)にログインしていたところ、数日後に海外の不審なIPアドレスから一斉にアクセス試行があり、アカウントが乗っ取られた」(20代・大学生の手記より)
このケースでは、無料VPNアプリ内に組み込まれていた悪質なサードパーティ製SDKが、プロキシ経由でやり取りされる認証トークンや平文データを外部サーバーへ不正送信していたことが原因とみられます。
事例2:突然の自宅回線の帯域制限と身に覚えのない警告
「PCとスマホに評判の良いはずの無料VPNを常駐させていたが、プロバイダから『短期間に異常なデータ送信が行われている』と警告を受け、通信制限をかけられた」(30代・IT企業勤務)
これは前述した「端末のプロキシネットワーク化」の典型例です。無料VPNを起動している間、バックグラウンドで海外の有料会員向けトラフィックを中継させられ、自宅の光回線やスマホのギガが勝手に消費されていたトラブルです。