知恵袋やSNSなどのアクアリウムコミュニティでは、「メダカが毎朝お腹にぶら下げている卵が、すでに白く濁っている」「親魚が病気なのか心配」といった相談が頻繁に寄せられています。メダ活歴の長い飼育現場の調査データから見えてくるのは、産卵環境と親魚のコンディションに起因する明確な要因です。
通常、メダカは明け方に交尾・放精を行い、受精卵を総排泄孔付近に付着させて数時間泳ぎ回った後、水草や産卵床に擦り付けます。しかし、以下のような条件下では、産み落とす前の段階でお腹の卵が白濁してしまう現象が多発します。
第1に「オスの受精能力低下または相性不良」です。オスが老齢である場合や、メスに対してオスの数が不足している場合、交尾行動が不完全となり、未受精のままメスがお腹に卵を抱え続けることになります。無精卵は数時間でお腹についたまま白濁していきます。
第2に「日照時間と水温の不安定さ」です。メダカの繁殖には1日13〜14時間以上の日照(または照明)と、20℃以上の安定した水温が必要とされます。春先や秋口など寒暖差が激しい時期は受精率が著しく落ち、白濁卵の比率が跳ね上がることが現場検証でも裏付けられています。