日常のドライブで最も摘発リスクが高いのが、前車を左側から追い越してしまう「左側追い越し」です。
日本の道路交通法第28条第1項では、「車両は、他の車両を追い越そうとするときは、その右側を通行しなければならない」と厳格に規定されています。前車が右折のために道路の中央や右側に寄って走行している場合などの例外を除き、前車の左側に車線変更して側方を通過し、再び元の車線に戻る行為は明確な「追越方法違反」となります。
左側追い越しが厳禁とされる背景には、人間工学および交通心理学的な死角の問題があります。右ハンドル車が主流の日本において、ドライバーから見て左後方は最も死角が広く、認識の遅れが生じやすいエリアです。追越車線を走行中のドライバーが「左から抜かれる」ことを予期していないタイミングで左側から回り込まれると、接触事故やパニックブレーキによる玉突き事故を誘発するリスクが極めて高くなります。