リコーダーの洗い方決定版!水洗いNgの真相とカビを防ぐ正しい手入れ

リコーダーの洗い方決定版!水洗いNgの真相とカビを防ぐ正しい手入れ

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「子どもの使うものだから徹底的に殺菌したい」という親心から、誤った消毒法を試して楽器を修復不能にしてしまうケースが後を絶ちません。特に注意すべき3つのNG行為について、科学的根拠とともに検証します。

1つ目は熱湯消毒による熱変形です。哺乳瓶や食器と同じ感覚で煮沸消毒を試みる人がいますが、一般的なABS樹脂の耐熱温度は約60〜80度程度です。100度近い熱湯をかけると、音の命であるウインドウェイ(空気の通り道)やラビューム(エッジ部分)が一瞬で歪み、二度と正しい音階が鳴らなくなります。「熱湯をかけたら音が出なくなった」という相談の9割以上がこの熱変形によるものです。

2つ目は高濃度アルコール消毒によるケミカルクラックです。感染症対策の習慣からエタノールスプレーを直接吹きかける人が増えましたが、ABS樹脂やアクリル系樹脂はエタノールと接触することで化学反応を起こし、表面の白化や微細な亀裂(ケミカルクラック)を生じるリスクがあります。日常的な拭き取りには、アルコールではなく中性洗剤を薄めた液を含ませた布を用いるのが安全です。

3つ目は塩素系漂白剤(キッチンハイター等)の安易な使用です。カビ取り目的で高濃度の次亜塩素酸ナトリウム液に長時間浸け込むと、樹脂表面の光沢が失われるだけでなく、プラスチック内部に塩素臭が染み付き、口をつける楽器として強い刺激臭が残る危険性があります。どうしても除菌を行いたい場合は、薄めた中性洗剤での物理的な洗浄を最優先し、薬剤に頼りすぎないアプローチが賢明です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。