映画レビューサイト(Filmarks、米Rotten Tomatoes、IMDb)の集計データおよび映画ファンのコミュニティにおける声を精査すると、10作品の中で極めて明快な評価の二極化が見て取れます。
圧倒的な支持を集め続けているのは、ジェームズ・ワン自らがメガホンを取った本編初期2作(『死霊館』『死霊館 エンフィールド事件』)です。米Rotten Tomatoesにおいて『死霊館』は批評家支持率86%・オーディエンススコア83%の「Certified Fresh」を獲得しており、国内外のレビューでも以下のような熱量ある声が支配的です。
「最近のホラーにありがちな大音量で脅かすだけの演出ではなく、カメラワークと陰影の演出でじわじわ追い詰めてくる。何よりウォーレン夫妻がお互いを命がけで信じ合っている夫婦愛のドラマとして胸を打つ」(大手映画レビューサイト・国内レビュアー)
一方で、スピンオフ群に対する評価は作品ごとに大きく割れています。シリーズ中最高の全世界興行収入3億6,500万ドル(約550億円)を叩き出した『死霊館のシスター』(2018年)は、批評家支持率が38%と低迷。「ゴシック調のビジュアルと世界観は最高だが、お化け屋敷的なジャンプスケアが過剰で本編のような心理的サスペンスが薄い」というジャーナリスティックな批判が相次ぎました。
このデータが示すのは、「純粋な恐怖映画としての完成度を求めるなら本編シリーズ」、「ダークファンタジーやアトラクション的刺激を求めるならスピンオフ」という明確な住み分けです。初心者が最初に選ぶべき作品が、批評・興行の両面でバランスの取れた2013年の第1作『死霊館』であることは、客観的なデータからも証明されています。