「ガラガラ」という風評が広まる背景には、K-POP興行特有のマーケティングの変化と、ファンの心理的要因が深く関係しています。ここには一般層が見落としがちな3つの盲点が存在します。
第1に、「全席即日完売(ソールドアウト)」という演出の終焉です。かつては販売開始数分での完売をアピールすることがプロモーションの常套手段でしたが、現代の興行界ではダイナミックプライシングや直前機材席の柔軟な販売が主流となり、無理に初日完売を急がないビジネスモデルへとシフトしています。
第2に、ファンダムの世代交代とライフスタイルの変化が挙げられます。第2世代を牽引してきたSUPER JUNIORのファン層は、10代・20代だった初期から成熟し、現在は30代〜50代が中核を担っています。就業、結婚、出産、育児といったライフステージの移行に伴い、「全通(全公演参加)」するスタイルから「自分のペースで無理なく楽しむ」スタイルへと変化しました。これが「チケット争奪戦の過熱感が昔より落ち着いて見える」理由です。
第3に、アンチ層による「数字バトル」の歪みです。第4世代・第5世代と呼ばれる若手グループのファンダムとのマウント合戦において、古い世代の象徴として標的にされやすいSUPER JUNIORの動員が、意図的に過小評価された文脈で拡散されるケースが後を絶ちません。