「アコギ初心者の挫折率70%」の主因とされるのが、1フレットの全弦を人差し指で同時に押さえるバレーコード「F」の存在です。関節の形や握力不足により、1弦や2弦がミュートされて音が鳴らず、指を痛めてギターケースを閉じてしまう初心者が後を絶ちません。しかし、マリーゴールドを楽しく弾き語る上で、正攻法のFコードを押さえる必要は全くありません。
プロの現場や実践的なレッスンで活用されているのが「バレーコード省略形」です。具体的には以下の3段階で簡略化を図ります。
① 究極の4弦省略フォーム(初心者推奨度No.1)
6弦と5弦を親指や薬指の腹で軽く触れてミュート(消音)し、4弦3フレット(薬指)、3弦2フレット(中指)、2弦1フレット(人差し指)、1弦は開放弦または鳴らさない状態にします。これなら人差し指を寝かせて全弦を押さえる必要がなく、握力もほとんど使いません。低音弦が抜けるものの、弾き語りのコード感としては十分に美しく機能します。
② FM7(エフ・メジャー・セブン)による代理コード
4弦3フレット(薬指)、3弦2フレット(中指)、2弦1フレット(人差し指)、1弦開放の形です。厳密にはFと構成音が異なり、少し切なく浮遊感のある響きになりますが、ポップスであるマリーゴールドの世界観には驚くほど自然に溶け込みます。U-FRETなどの簡単コード譜でも頻繁に採用される実践的アプローチです。
③ 1・2弦のみのミニ・セーハフォーム
人差し指の腹で1弦と2弦の1フレットだけを同時に押さえ、3弦2フレット(中指)、4弦3フレット(薬指)を押さえる形です。全弦セーハに比べて必要な筋力が4分の1程度で済むため、将来的なバレーコード完全習得に向けた理想的なステップアップになります。