冬の沖縄ツアーやホテル宿泊プランが破格の低価格で提供される理由について、「何か裏があるのではないか」と勘繰る方もいるかもしれません。しかし、冬の沖縄旅行が安い理由の真相は、観光市場における明確な需給バランスの変動にあります。
沖縄観光最大の需要牽引役である「海水浴を中心としたファミリー層」が、学校の学期中であることや海水浴場の閉鎖によって大幅に減少します。航空会社各社やリゾートホテルは、この稼働率低下を補うために、パッケージツアー用の格安仕入れ料金(包括旅行運賃)や早期予約割引を設定します。沖縄県観光振興課の公表資料を見ても、夏休みのピーク月(8月)と比較して、12月や1月(年末年始を除く)の県外客数は大きく落ち着きを見せます。
この価格下落は、旅行者にとって最大のメリットに転換できます。夏なら1泊1部屋あたり8万円以上する恩納村の5つ星オーシャンビューリゾートが、冬場であれば2万円台後半〜3万円台で予約できるケースも珍しくありません。レンタカー料金も同様に、夏の繁忙期と比べて1日あたりの費用が30%〜50%近く安価に抑えられます。つまり、「ビーチで泳ぐこと」に固執しない旅程であれば、コストパフォーマンスは年間を通じて圧倒的に高くなります。