ウルトラマンシリーズの相関図が時代とともに更新されるたび、熱心なファンコミュニティやSNS上では激しい議論と歓喜が巻き起こってきました。中でもファンの記憶に強烈に焼き付いているのが、ウルトラマンゼロの登場時と、ウルトラマンジードの出自公表時です。
2009年公開の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』において、「ウルトラセブンに実の息子が存在した」という事実が電撃発表された際、往年のファンからは「相手の母親は一体誰なのか」「セブンがいつ父親になっていたのか」という驚愕の声が殺到しました。劇中でウルトラの父から自身の血筋を告げられたゼロが見せた、強烈な戸惑いと父親への意地。この一連のドラマについて、当時の劇場パンフレットや雑誌インタビューで制作陣は「完璧な超人ではなく、親子の確執と未熟さを抱えた等身大の若者を描きたかった」と述懐しています。
さらにネット上を大きく揺るがしたのが、2017年の『ウルトラマンジード』です。シリーズ最大のダークヒーローであり、光の国を裏切った最凶の悪・ウルトラマンベリアルの遺伝子を継ぐ主人公・朝倉リク(ジード)の設定が明かされた際、SNSや考察掲示板では賛否両論の嵐が起きました。
「悪魔の子として生まれた運命にどう立ち向かうのか」「親殺しの物語になってしまうのではないか」というファンの懸念に対し、本編は「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」という合言葉とともに、親から受け継いだ遺伝子に縛られず、自分が信じる生き方を獲得する青年の成長劇として描き切りました。最終回でベリアルの怨念を抱きしめて浄化し、決別したリクの姿は、多くの視聴者の涙を誘い、「血の宿命を超えた最高傑作の親子物語」として現在も高く評価されています。