ネット上の旅行ブログやインフルエンサーの投稿を見ていると、「四条でランチを食べるなら最低でも2,000円は用意すべき」といった言説が散見されます。しかし、これは観光導線上の表層しか見ていないことによる典型的な誤解です。
京都市中心部の飲食市場には、明確な「二重構造」が存在します。目立つ看板を掲げ、多言語メニューを前面に押し出した四条通・河原町通沿いの店舗は、賃料と集客コストが上乗せされた価格設定にならざるを得ません。これに対し、地元住民や近隣オフィスワーカーを顧客基盤とする店舗は、過剰な宣伝を行わず、リピート率と回転率で利益を確保しています。
ここで注意すべき盲点は、「外見が古めかしいからといって必ずしも安くない店がある」という点と、「食べログの点数が3.1〜3.3程度でも地元民で超満員の優良店がゴロゴロある」という事実です。点数が極端に高くない理由は、常連客がレビューを書かずに日常使いしているためであり、実際の満足度は観光特化の高得点店を遥かに凌駕するケースが少なくありません。