日本国内でしばしば混同されるのが、在日コリアンが保持する「朝鮮籍」と「韓国籍」の違いです。「朝鮮籍=北朝鮮の国籍」と誤解されがちですが、日本の法規上、この解釈は正確ではありません。
第二次世界大戦終結後、日本に在住していた旧朝鮮半島出身者は、1947年の外国人登録令によって一律に「朝鮮」と記載されました。これは当時まだ大韓民国も朝鮮民主主義人民共和国も成立していなかったため、「朝鮮半島出身であること」を示す便宜上の地域記号として登録された名残です。
1965年の日韓基本条約締結に伴い、日本政府が韓国を国家承認したことで、在日コリアンは登録を「韓国籍」へ変更できるようになりました。現在「韓国籍」を持つ人は大韓民国の国籍を法的に保有しています。
一方、登録を韓国籍へ変更しなかった人々は現在も登録上「朝鮮籍」となっています。日本政府は北朝鮮を国家として承認していないため、朝鮮籍は「北朝鮮のパスポート」を自動的に持つわけではありません。海外渡航の際には、日本政府が発行する「再入国許可書」や渡航先が発行する特別なビザを用いることになります。