西武池袋線東長崎駅の北口を出て、かつてせきざわが存在した豊島区長崎4丁目の路地へ足を運ぶと、2026年現在の現地の様子は大きく変貌を遂げています。東長崎せきざわの跡地を訪れても、かつて青い暖簾が揺れ、換気扇から香ばしい醤油と生姜の香りが漂っていた木造の建物はすでに存在しません。
店舗が入っていた建物は解体され、現在は近代的な一般住宅・アパートが建ち並び、静かな住宅街の一部となっています。看板や名残を示すモニュメントなどは一切残されておらず、当時の情景を知らない人が通り過ぎれば、そこに全国のグルメファンを熱狂させた名店があったことすら気づかないほどです。
近隣の商店街関係者に話を聞くと、「閉店直後は『せきざわはどこですか』とスマートフォンを片手に迷い込んでくる人が後を絶たなかったが、10年以上が経過した今では街並みもすっかり様変わりした」と語ります。古き良き個人商店が少しずつ姿を消し、小ぎれいなマンションやチェーン系店舗が増える東長崎の現在地は、東京の周縁部が経てきた新陳代謝の歩みそのものを物語っています。