インターネットで下調べを進めると、検索サジェストに「綾の照葉大吊橋 事故」という不吉なフレーズが表示されることがあります。これから訪れる旅行者にとって最も気になる疑問ですが、徹底調査の結果、開通以来橋の構造的崩壊や重大な転落事故は一度も発生していません。
では、なぜ事故というキーワードが独り歩きしているのでしょうか。真相を辿ると、宮崎県を度々襲う大型台風や記録的集中豪雨に伴う「自然災害の被害報道」が大きく関係しています。過去に豪雨によって吊橋へと至る山道や、対岸の照葉樹林自然遊歩道で土砂崩れ・倒木が発生し、長期にわたる通行止めや復旧工事が行われた事例が複数回ありました。この通行規制のニュースが人々の記憶の中で歪められ、「大吊橋で重大事故が起きたのではないか」という根拠のない噂に変化したと考えられます。
現在の大吊橋では、専門技術者による定期的なワイヤーの非破壊検査や主塔の歪みチェック、耐震・耐風ダンパーの機能確認など、厳格な安全管理体制が維持されています。風速が基準値を超えた場合や大雨警報発令時には即座にゲートが閉鎖されるため、安全基準を遵守して通行する限り危険性はありません。