三重県津市高野尾町に位置する「高野尾花街道 朝津味」が、オープン以来衰えぬ人気を誇り続ける背景には、行政と民間、そして地域農業が一体となった明確な構造があります。公式発表資料および運営会社である株式会社フューチャー・ファーム・コミュニティ三重の設立趣旨を紐解くと、この場所は単なる商業施設ではなく、2016年7月に高野尾地区活性化プロジェクトの中核拠点として誕生したという歴史的経緯が存在します。
朝津味人気の決定的な理由を突き詰めると、土づくりから徹底的に向き合う契約農家の強い供給力と、類を見ない立地環境の掛け算に行き着きます。施設は伊勢自動車道・芸濃ICから車で約5分という交通の要衝にありながら、豊かな自然環境に包まれています。そして何より来訪者を惹きつける最大の要因が、園芸業界屈指の技術力を持つ赤塚植物園グループの施設群と直結している点です。
敷地とほぼひと続きのエリアには、約6万平方メートルの里山庭園であるレッドヒルヒーサーの森が広がり、四季折々の草花や巨木、睡蓮池が訪れる人々の目を楽しませています。さらに道路を挟んだ至近には、日本最大級の園芸専門店として全国の花好き・植物マニアが集う赤塚植物園 FFCパビリオンが鎮座しています。つまり、朝津味を訪れる来訪者は「買い物」だけで完結せず、午前中に直売所で買い出しを済ませ、午後は園芸店を巡り、広大な庭園で散策を楽しむという、半日〜1日がかりの滞在型体験を自然に享受できるのです。この重層的な魅力の連鎖こそが、三重県下で他の追随を許さない集客力を生み出しています。