肩の奥の痛みは小円筋が原因?解剖学から紐解く改善法と鍛え方

肩の奥の痛みは小円筋が原因?解剖学から紐解く改善法と鍛え方

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臨床やトレーニングの現場において、「外旋筋」として一括りにされがちなのが棘下筋と小円筋です。両者は隣接しており、協調して肩の外旋を行いますが、筋の走行角度やアームモーメント、支配神経が明確に異なります。

筋肉名起始・停止・支配神経主な作用と特徴臨床的リスク・注意点小円筋
(Teres Minor)起始:肩甲骨外側縁
停止:上腕骨大結節下部
神経:腋窩神経肩関節の外旋、水平伸展。
下垂位および外転位での外旋制御。四辺形間隙(QLS)の圧迫要因。
投球減速期の過負荷による損傷。棘下筋
(Infraspinatus)起始:肩甲骨棘下窩
停止:上腕骨大結節中部
神経:肩甲上神経主たる強力な外旋筋。
上腕骨頭の下方引き込み。腱板断裂の好発部位。
肩甲切痕での神経絞扼リスク。棘上筋
(Supraspinatus)起始:肩甲骨棘上窩
停止:上腕骨大結節上部
神経:肩甲上神経肩関節の外転初期始動。
骨頭を関節窩に圧着。肩峰下インピンジメント、
腱板断裂の発生率が最も高い。肩甲下筋
(Subscapularis)起始:肩甲下窩(前面)
停止:上腕骨小結節
神経:肩甲下神経腱板唯一の内旋筋。
前方への骨頭脱臼を防止。巻き肩による拘縮、
結節間溝での上腕二頭筋腱炎併発。

棘下筋が肩甲骨の広範囲を覆う板状の筋であるのに対し、小円筋は円柱状で肉厚な構造をしています。腕を横に90度広げた状態(外転位)での外旋動作では、小円筋の筋活動比率が格段に跳ね上がることがバイオメカニクス研究で確認されています。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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