何度結び直しても時間が経つとサイドからパラパラと毛が落ちてきたり、編み目が緩んでだらしなくなったりする現象には、明確な構造的理由があります。最大の原因は「素髪のまま編み始めていること」です。サラサラすぎる髪は摩擦力が働かず、編み目同士が引っかかりを失ってスルスルと滑り落ちてしまいます。編む前には必ず、手のひら全体に伸ばしたヘアバームや重めのヘアオイルを髪の内側から毛先まで均一になじませ、適度な粘着性を持たせることが鉄則です。
二つ目の原因は、「編んでいる最中に手が頭皮から離れていくこと」にあります。手元を見ようと鏡に顔を近づけ、手を前や横に引っ張りながら編んでしまうと、完成して手を離した瞬間に根元のテンションが一気に抜けてたるみが生じます。三つ編みは常に、完成した毛束が自然に落ちるべき位置(真下または首筋に沿う角度)に手を固定し、頭皮に手を添えるような距離感を保って編み進めなければなりません。
そして三つ目が、毛束を3等分する際の「毛量の偏り」です。3本の毛束の太さがバラバラだと、細い束に過剰な負荷がかかり、太い束は締まりきらずに浮き上がります。このテンションの不均衡が、時間経過とともに編み目を崩壊させる引き金となります。分けとる段階でコームを使い、3本の毛束の厚みを均等に整えるだけで、耐久性は格段に跳ね上がります。