趣里の細く研ぎ澄まされた身体のルーツは、4歳から打ち込んできたクラシックバレエにあります。プロのバレリーナを目指し、本場イギリスのアーツ・エデュケーショナル・スクールへ単身留学した経験は、彼女の骨格形成と筋肉の質を決定づけました。
当時の特番インタビューや過去の手記において、彼女は度重なる大怪我について赤裸々に語っています。留学中に見舞われたアキレス腱断裂と足首の剥離骨折は、医師から「これ以上プロとして踊ることは難しい」と告げられるほどの致命傷でした。バレリーナの道を断念せざるを得なかった挫折の記憶は、彼女の心に深い傷を残したと同時に、表現者としての執念へと昇華されました。
バレエダンサー特有の「アウターマッスルを肥大させず、深層のインナーマッスルだけを極限まで鍛え上げる」トレーニング体系が、現在のプロポーションの基礎となっています。NHK朝ドラ『ブギウギ』で見せた圧巻のラインダンスやパワフルな歌唱シーンにおいて、息を切らさず完璧な軸を維持できた理由は、まさにこの幼少期からの過酷な身体鍛錬の賜物です。見た目の細さに反して筋肉密度が非常に高く、体幹の安定性は同世代の女優の中でも群を抜いています。