ピノコを語る上で欠かせないのが「見た目は幼女、中身は18歳の大人の女性」というアンバランスなキャラクター設計です。彼女自身、幼児扱いされることを極端に嫌い、「ピノコはレディなのよさ!」「18歳なのよさ!」と猛反発します。
この主張は決して子供の背伸びではありません。双子の姉の胎内で18年間意識を持って生きていたため、精神的な暦年齢は紛れもなく18歳なのです。しかし、肉体はブラック・ジャックが用意した幼児サイズの合成ボディで作られており、本物の生体組織とは異なるため、どれだけ年月が経過しても身長が伸びることはありません。
知性や感受性は成熟した大人の女性でありながら、言葉遣いは舌足らずで身体は幼子のまま。このギャップこそがピノコ最大の魅力であり、同時に自らの出自と向き合い続ける彼女の切ない宿命でもあります。