メヒカリは主に水深200〜600メートルの深海に生息し、底引き網漁で漁獲されます。かつては産地近郊の漁師町で親しまれるローカルフィッシュでしたが、その類まれな肉質の良さが評価され、現在では高級料亭でも扱われる名物食材へと地位を高めました。
全国有数のブランドとして名高いのが、福島県いわき市沖などで揚がる「常磐もの(じょうばんもの)」のメヒカリです。黒潮と親潮が交わる豊かな漁場で育つため、小魚とは思えないほど上質な脂を蓄えています。また、愛知県の三河湾周辺(蒲郡市)や宮崎県延岡市、高知県沖なども主要産地として知られ、それぞれ地域に根ざした郷土料理として深く愛されています。
旬の時期は産地によってわずかに異なりますが、一般的には脂が最も乗る10月から翌年3月の秋・冬、および産卵前の春先が絶好のタイミングです。栄養面においても非常に優れており、骨ごと食べられる唐揚げにすることで、成人の1日あたりの推奨摂取量に迫る豊富なカルシウムをはじめ、DHAやEPA、ビタミンDなどを丸ごと余すことなく摂取できます。