ロルカムの供給停止が決定した当時、臨床現場では小さくない混乱が生じました。特に整形外科やペインクリニック、歯科口腔外科の医師からは「使い勝手の良い名薬を失った」と惜しむ声が相次ぎました。
当時の医療コミュニティや患者の投稿を検証すると、以下のような生々しい声が記録されています。
- 慢性腰痛を患う50代男性:「ロキソニンでは胃が痛くなり、あまり効かなかったが、ロルカム錠4mgだけは劇的に腰の重みが取れた。処方中止を聞いたときは途方に暮れた」
- 抜歯後の疼痛管理を行う歯科医師:「炎症を素早く抑えつつ翌日に引きずらない設計が重宝していた。代替薬の選定に頭を悩ませた」
- 変形性膝関節症の70代女性:「長年これ一筋で歩けていたのに、薬が変わってから身体に合うものを見つけるまで半年以上かかった」
同一成分の後発品であるロルノキシカム錠も流通していましたが、後発品メーカー各社も採算性やサプライチェーン再編の影響を受け、追随するように製造終了や供給制限に追い込まれました。この結果、患者は完全に別成分の代替薬へ移行することを余儀なくされたのです。