滋賀県栗東市出庭、県道沿いに佇む豚人栗東店の扉を開けると、まず迎えてくれるのは骨の芯まで徹底的に炊き出された濃厚な豚骨の芳香です。カウンターとテーブル席で構成された店内には、トラックドライバーや営業途中の会社員、さらには近隣の学生や家族連れまで、幅広い客層がひしめき合っています。
多くのファンがこの店を目指す決定的な理由は、妥協を一切排したスープ作りにあります。一般的な豚骨ラーメンが濃度計でBrix 8〜10%前後を示すのに対し、豚人の看板メニューである「とことんこつ」はレンゲが直立せんばかりの超高粘度を誇り、体感的にはBrix 15%以上に達するドロドロ感を演出しています。大量の豚骨ガラを長時間をかけて強火で粉砕・乳化させ、仕上げに上質な背脂を豪快に振りかける製法により、タレの力強さと豚の甘みが凝縮された重厚なボディが生み出されているのです。
また、食事の満足度を倍増させているのが、卓上やセルフコーナーに設置されたトッピング類の充実度です。ピリッと辛みの効いた辛子高菜、さっぱりとした紅生姜、そして味の輪郭を劇的に引き締める生ニンニクやモヤシの増量サービスなど、個々の嗜好に応じたカスタマイズが自在に施せる設計が施されています。