長年、静岡土産の代名詞といえば春華堂の「うなぎパイ」であり、その牙城は崩れないと考えられてきました。しかし、2025年から2026年にかけて実施された主要駅・空港の売上動向および実購買者アンケート調査を精査すると、総合満足度においてトップへ躍り出た銘柄が存在します。浜松市に本拠を置くヤタローグループが手掛ける治一郎のバウムクーヘンです。
「パサパサして飲み物がないと食べづらい」という従来のバウムクーヘンの概念を覆し、「飲み物が要らないほどのしっとり感」を掲げて職人が焼き重ねる極上の生地は、贈答品としての格と美味しさを両立させています。特に静岡駅や浜松駅の直営売場で購入できる治一郎バウムクーヘン静岡限定パッケージや、職場ですぐに食べられる4カット個包装パックは、出張ビジネスパーソンや20〜40代の女性旅行客から圧倒的な指名買いを受けています。
かつては「全国展開しているから静岡土産にならないのではないか」という懸念もありました。しかし、開発の原点が浜松の洋菓子職人たちの執念にあること、そして静岡エリア限定の装丁や季節の静岡産素材を用いた限定フレーバーが定着したことで、「静岡が世界に誇る現代の最高峰スイーツ」としての認知が完全に定着した結果といえます。