春先の鮮魚市場を賑わせてきた「いかなご漁解禁日最新情報」を追うと、漁業者や愛好家にとって厳しい現実が浮かび上がります。兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センターによる産卵量調査や稚魚分布調査の公式発表資料によると、播磨灘および大阪湾における資源量は過去最低レベルの危機的水準を脱していません。
解禁日は毎年2月下旬から3月上旬にかけて、漁業者間の協議によって決定されます。しかし、資源保護の観点から漁期が極端に短縮されており、年によっては「解禁からわずか1〜数日でシーズン終了」が宣言されるケースも珍しくなくなりました。現場の漁協関係者が「網を入れても燃料代すら出ない日がある」と漏らすように、水揚げ量そのものが壊滅的に減少しているのです。
このため、一般消費者が街角の鮮魚店やスーパー頭で生のシンコを目にする機会は激減しました。朝一番に鮮魚コーナーへ並んでも入荷すら見送られる日が多く、入荷したとしても瞬時に予約客や常連で完売します。まさに「手に入らない春の味覚」となってしまったのが、いかなごシンコ漁の現在の状況です。