滞在価値を決定づけているのが、宿泊者専用のプレミアムラウンジだ。単にフリードリンクを提供するスペースにとどまらない。朝から夜まで、京都の食文化を編集したような時間割が緻密に組まれている。
午後のティータイムには京都の老舗和菓子や選りすぐりのスイーツが並び、夕刻の「ソーシャルアワー」には地酒やワインがグラスを満たす。街の居酒屋へ繰り出す前に、ここで伏見の銘酒をひと口味わう。あるいは、夜桜や紅葉のライトアップから帰館した後、温かいほうじ茶で冷えた身体を温める。外食偏重の旅に疲れた現代人にとって、気兼ねなく立ち寄れるサードプレイスが館内にある意味は大きい。