この世界的なインフラを作り上げたのは、北欧スウェーデンの2人の航空ファンだった。2006年、ミカエル・ロバートソンとオロフ・リンドバーグの二人が、自作の受信用アンテナを設置したことから歴史は始まった。彼らが設立したFlightradar24 ABは、今や地球全土の空域をカバーする巨大プラットフォームへと成長を遂げている。
その核心にあるのが、各国のボランティアや熱心な有志が自宅屋上などに設置したADS-B受信システムだ。航空機から送信される位置情報データを世界中でバケツリレーのように受信・集約する仕組みが、精度の高いライブ航空機トラッキングを支えている。航空業界のあり方を根本から変えたのは、一企業の資金力だけでなく、世界中に散らばる個人の熱量だったのだ。