この離婚問題において、藤本が所属する吉本興業の立ち回りは極めて慎重だった。スキャンダルの類が芸人の生命線である好感度を直撃することを恐れた事務所幹部は、当初、報道陣への対応を厳しく統制。藤本自身にも軽はずみな発言を固く禁じた。
しかし、風向きを変えたのは『ロンドンハーツ』や『水曜日のダウンタウン』といったエッジの効いたバラエティ番組だった。共演者からの容赦ないイジりやツッコミを藤本が全力で受け止め、自虐と哀愁を交えた笑いへと昇華させたことで、世間の空気は批判から同情、そして笑いへと劇的に反転していったのだ。