源氏物語「若紫」品詞分解の決定版!定期テスト頻出の助動詞識別を徹底解説

源氏物語「若紫」品詞分解の決定版!定期テスト頻出の助動詞識別を徹底解説

源氏物語「若紫」品詞分解の決定版!定期テスト頻出の助動詞識別を徹底解説の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

テストや入試で最も狙われるのが、泣きじゃくる少女が尼君のもとへ駆け込んでくる緊迫した場面です。この一節は、雀の子を犬君が逃がしつる品詞分解として頻繁に独立大問化されます。

【原文】
「雀の子を、犬君が逃がしつる。伏籠のうちに籠めたりつるものを。」

【品詞分解の徹底解説】
・雀(名詞)
・の(格助詞:連体修飾格「〜の」)
・子(名詞)
・を(格助詞:対象)
・犬君(名詞:若紫の遊び相手である幼い女房の名)
・が(格助詞:主格「〜が」)
・逃がし(動詞:サ行四段活用「逃がす」の連用形)
・つる(助動詞:完了の助動詞「つ」の連体形)
・伏籠(名詞:鳥や小動物を飼うための竹籠)
・の(格助詞)
・うち(名詞)
・に(格助詞:場所)
・籠め(動詞:マ行下二段活用「籠む」の連用形)
・たり(助動詞:存続・完了の助動詞「たり」の連用形)
・つる(助動詞:完了の助動詞「つ」の連体形)
・ものを(接続助詞:詠嘆・逆接「〜のになあ」)

【現代語訳】
「雀の子を、犬君が逃がしてしまったの。伏籠の中に閉じ込めておいたのに……。」

ここで特筆すべきは、文末がなぜ連体形「つる」で終わっているのかという点です。本来であれば終止形「つ」で結ぶところですが、会話文特有の詠嘆的な余韻を含んだ表現として連体形止めになっています。また、「籠めたりつる」のように「たり(存続・完了)」と「つ(完了)」が連続する重畳表現は、直前まで確かにそこにあった状態が失われた無念さを際立たせる文法構造です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。