不動産業界関係者や一部ネットコミュニティで定期的に囁かれるのが、「博多近代ビルは近々解体され、再開発ビルへ建て替えられるのではないか」という観測です。
この噂の背景には、福岡市が博多駅周辺で推進する規制緩和・都市更新プログラム「博多コネクティッド(Hakata Connected)」の存在があります。博多駅の半径約500メートル圏内を対象に、航空法による建物の高さ制限緩和や容積率ボーナスを付与することで、耐震性に優れた先進的オフィスや複合施設への更新を力強く後押しする施策です。実際、筑紫口側では西日本シティ銀行旧本店ビル跡地の再開発をはじめ、大型ビルの建替工事が急速に進展しています。
では、博多近代ビルの現場はどうなっているのでしょうか。現地調査および登記・募集情報を精査したところ、以下の事実が判明しています。
現在もビル内には一般企業の事務所テナントが多数営業を継続しており、賃貸オフィス仲介サイト等でも小規模区画(4坪〜20坪前後)の賃貸募集が流通しています。また、貸会議室の予約受付も数ヶ月先まで通常通り行われています。関係者筋への取材によれば、「将来的な地権者の意向や街区一体での再開発検討の俎上に載る可能性は否定できないものの、直ちに退去を迫られるような具体的な解体スケジュールが公式発表された事実はない」というのが客観的真相です。したがって、現在予定している短期・中期の会議室利用やオフィス入居に関しては、過度に神経質になる必要はありません。