なぜ、これほどまでに激しい揺れがこの地域を襲ったのか。その背景には、南米大陸の直下に潜り込むナスカプレートの複雑な運動が存在する。コロンビア周辺は地球上で最も地質学的に活発な沈み込み帯の一つであり、蓄積された巨大な歪みが限界に達した結果、今回の破局的な断層破壊につながったと専門家は指摘する。
地質学の研究者は「この地域におけるエネルギーの放出は、単一の地震で終わらないケースが多い」と警鐘を鳴らす。過去の観測データに鑑みても、本震と同規模あるいはそれを上回る誘発地震が、隣接する断層帯へ伝播する危険性が懸念されている。プレート境界面に刻まれた膨大なストレスは、周囲の火山活動の活発化とも密接に関連しており、地球規模の地殻変動サイクルが新たなフェーズに入ったことを示唆している。