こうした世界的な潮流は、日本のトレーニング環境にも劇的な変化をもたらしている。本格派志向のトレーニーが集うことで知られるゴールドジムなどの大手フィットネスクラブでは、下半身専用マシンエリアの拡充が目覚ましい。マシンへのこだわりを持つ専門ジムでは、パッドの角度や負荷の抜けないカム構造を備えた最新マシンが導入され、混雑時には順番待ちができるほどの盛況ぶりを見せている。
一方で、指導者の質を高める取り組みも急速に進む。日本フィットネス協会をはじめとする業界団体では、解剖学的根拠に基づいた安全かつ効果的な指導アプローチの講習を強化。単に重いウェイトを動かすだけの旧来型指導から脱却し、受講者の骨格差に応じた細かいフォームの微調整が指導現場で徹底されるようになった。こうした構造改革によって、日本のフィットネス業界全体のレベルは過去最高水準へと押し上げられている。