クマ顔面外傷13症例の衝撃検証!なぜ顔が狙われどう再建するのか

クマ顔面外傷13症例の衝撃検証!なぜ顔が狙われどう再建するのか

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地方中核病院の形成外科・救急集中治療部門に救急搬送されたツキノワグマ人身被害13症例の後ろ向き検討データを見ると、受傷者の大半が山菜採りや農作業中、あるいは自宅周辺の作業中に突如として遭遇しています。搬送時の外傷スコア(ISS)は極めて高く、単なる擦過傷や浅い切り傷にとどまる例は皆無に等しいのが現実です。

臨床記録によると、13例全例において軟部組織の広範なデグロービング損傷(皮膚・皮下組織が骨から剥離する損傷)が確認され、そのうち過半数の症例で鼻骨、篩骨、頬骨、上顎骨などの多発顔面骨骨折を併発していました。爪による鋭利な引き裂きと、顎の強大な咬合力が同時に加わることで、開放性の粉砕骨折が生じ、眼球破裂や顔面神経麻痺を合併するケースも散見されます。

現場医師の手記には「搬送時、解剖学的構造が判別できないほど顔面中央部が陥没・展開しており、まずは確実な気道確保と止血処置のみに追われた」という壮絶な記録が残されています。クマ外傷は一般的な交通事故や高所転落とは異なり、組織の挫滅(つぶれ)と咬傷特有の汚染が混在する極めて特殊な重症複合外傷として分類されます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。