WEBや動画SNSで拡散されているスタイリング情報の中には、髪のダメージを加速させ、パーマの寿命を著しく縮める誤った定説が紛れ込んでいます。現場の知見をもとに是正すべき代表的な盲点を挙げます。
第一の誤解は、「夜に自然乾燥させた方がパーマのカールが保たれる」という言説です。濡れた状態の髪はキューティクルが開き、摩擦に対して極めて脆弱です。夜に半乾きのまま枕と擦れると、キューティクルが剥落して毛髪内部のコルテックスが流出し、パーマの結合そのものが破壊されます。どんなパーマであっても、夜は完全に乾かして就寝することが、翌朝のパーマの弾力を守る絶対条件です。
第二の盲点は、「ウェット感(濡れ髪)を出すためにベビーオイルを使う」という手法です。鉱物油を主原料とする重篤なオイルは、毛髪内部に浸透せず表面に油膜を張り巡らせるため、シャンプーで落ちにくく毛髪表面に蓄積(ビルドアップ)します。その結果、髪が硬くなり、パーマ液が浸透しなくなって次回以降の施術がかからなくなるという深刻な技術トラブルを引き起こします。パーマヘアには必ず、水と乳化しやすい植物由来のヘア専用オイルやバームを選択してください。