茨木市の求心力を一段上のステージへ押し上げた起爆剤が、市役所向かいに誕生した文化子育て複合施設「おにクル」です。建築家・伊東豊雄氏が設計を手がけたこの施設は、開館以降、市内外から連日多くの来訪者を集め、現在では全国の自治体が視察に訪れる公共施設のモデルケースとなっています。
館内には、約1200席を備える本格的な「ゴウダホール」から、吹き抜け空間に縦横に広がる圧巻の「えほんのひろば」、雨の日でも安心して未就学児を遊ばせられる屋内遊び場「まちなかの森(えほんひろば・おはなしのいえ)」までがシームレスにつながっています。ガラス張りで外光が降り注ぐ開放的な空間デザインは、従来の「お堅い公民館」の枠組みを根底から覆しました。
ソフト面でも茨木市の手厚い子育て支援制度がフル活用されています。一時預かり専門ルーム「ぷらっつ」や保健師・保育士が常駐する相談窓口が館内に組み込まれており、孤立しがちなワンオペ育児を地域全体で包み込むセーフティネットが機能しています。「おにクルに行けば誰かがいて、子どもを安全に遊ばせられる」という安心感は、子育て世帯のメンタル負担を劇的に軽減させています。